■作品名 桃鬼列伝 ■公開日 2006年6月6日 ▼概要▼ ※元々は旧ブログ「裏ウィルド・ウィンド」で書いた節分用に考えた桃太郎ネタでした。 が、個人的に気に入ってたので蘇生させました。 チョットだけいじって、キャラ解説とかつけて、ネタ倉庫に保管です。 ▼更新履歴▼ 6/6 公開 6/16 簡易年表追加 8/26 メインキャラステータス公開&キャラ追加 ■あらすじ 人の世界とは別に存在する鬼の世界。 人の世界に様々な人種が存在するように、鬼の世界にも様々な種類の鬼が存在している。 しかし鬼の世界では近年内戦が続き平和主義の龍型鬼の旧王制政権と革命軍との衝突が繰り広げられていた。 そしてついに革命軍の猛攻により旧制はついに崩壊。 最後を悟った龍型鬼の王は自分の息子を安全な人の世界に逃がす。 人の世界に流れ着いた鬼の赤ん坊は人の老夫婦に拾われ育てられる。 川の近くにあった桃の木の下で見つけられたことから「桃樹」と名付けられた少年は元気に人として成長していく。 しかしある日突然鬼の世界から鬼たちが人の世界に現れ襲い始める。 そして桃樹も鬼に襲われるが、その時突然現れた別の鬼に命を救われる。 その鬼は桃樹の真の父親、かつての龍型鬼の王と親交が深く、国家的にも実質的に配下だった国の若き大猿鬼の王だった。 そして彼は桃樹に自分が鬼である事、しかも王の息子であるを告げる。 更に鬼たちは王の血族の生き残りを絶つ為桃樹を襲ってきたことを伝える。 自分が人間ではないことを受け入れる事ができない桃樹は逃げ出すが再び襲われてしまう。 その時、生きたいという想いから鬼に覚醒、変身し鬼を撃退する。 しかし変身してもなお、自分が鬼である事に戸惑いを隠せない桃樹だったが、鬼の姿のため今度は人間から襲われてしまう。 しかもその時襲ってきた人間を虫けらのような小さな存在に感じ、蹴散らそうという感情が湧いてしまう。 辛うじて人としての理性がそれを抑え、結局やられながら再び逃げ出す。 そして鬼の姿の時の自分の邪悪な感情に恐怖する。 人の姿のときは鬼に、鬼の姿のときは人に襲われるという逃げ場の無い過酷な運命を背負った桃樹。 しかし大猿鬼の王を始め、様々な仲間が増えていく。 元革命軍だったがそのやり方に納得が行かず戦線を離脱し桃樹同様追われていた狼鬼の青年。 戦いへの干渉を避けていた父親に反発し戦争に参加していた鳳鬼王の一人娘。 他にも様々な人や鬼との出会いと別れを繰り返し桃樹は人として鬼として成長していく。 そしてやがて人と鬼の戦いを終わらせるために仲間と共に戦いへと身を投じていく。 ■鬼の設定 鬼は基本的に人型、鬼型、獣型の3形態を取ることが出来る。 鬼型は所謂獣人に該当する。 人型は全体的に力が落ちてしまうが、体力と妖力の消費が少なく、若干身軽であり。精神面、頭脳面がやや向上する。 そのため妖力の減少の激しい人間界では、人間にまぎれ隠れるためにもこの姿になることが多い。 鬼型は当然基本となる形態。 体力、妖力共に高いが、身体が若干重いという難点がある(一部種族を除く)。 精神面ではやや粗野になりがちだが、このあたりは種族による差が激しい。 頭脳面は決して悪くは無いが、これもまた個体差は大きい。 鬼の世界では基本的にこの姿でいることが多い。 獣型は力を解放している状態。 そのため鬼のときよりも妖力は大幅に落ち、僅かに体力も落ちてしまう。 しかしそれを補って余りある圧倒的な戦闘能力を持つ。 反面、精神面、頭脳面は不安定になりやすく、精神力が弱いと自我を保つことも出来ない危険な形態。 寿命は160年程度だが、成長速度は人と変わらず、老化が遅い。 種族ごとに国家を形成しているが、国家にも上下関係が有り、大国が小国を支配する形を取ることが多い。 また、一概に種族でまとまった国家ばかりともいえず、様々な種族が入り混じった国家も存在する。 ■メインキャラ 桃樹(トウジュ)・通称モモ 主人公。17歳。 幼いころ人間の老夫婦に拾われ、人間の子として育てられる。 しかし彼の本当の姿は鬼の世界を治めていた龍鬼の王の息子。 大猿王、ホムラと出会いそのことを知った彼ははじめは戸惑うものの、次第に平和を求めるために戦うように。 人間の姿のときは黒髪で、身体はほっそりしているがそれなりに鍛えているので、脱ぐと意外とがっちりしてる(笑)。 鬼化後は白い龍人。 顔は龍そのものであり、額から前に大きな1本の角、側頭部にも短く左右に1本ずつ角が生える。 髪の毛は金の長いたてがみとなり、瞳は青。身体は人の体躯だが、全身龍の鱗で覆われ、爪もやや長く、尻尾も短く生えている。 獣化後は当然龍だが、東洋龍っぽい形態と西洋竜っぽい形態とどっちも取れる。 実はパパが東洋龍っぽい一族で、ママが西洋竜っぽい一族だから、両方が入り混じらず、両方の姿になれるお得な存在。 どちらにしても全身白い鱗で覆われた巨大な龍。 暴走状態だと瞳は赤くなるが、通常は鬼化時と同じ青。 性格は若干気が弱めだが、正義感は強くやる時にはやるタイプ。 焔天大聖(エンテンタイセイ)・通称ホムラ、もしくはエン 大猿鬼の王。28歳。 龍鬼の国の実質的な支配下にあった大猿鬼の国の若き王。 しかし、龍鬼の国が滅びたことにより、龍鬼支配化の連合は直ぐに崩れ去ってしまう。 彼の国も例外なく荒れ果ててしまい、再興を誓い故郷を後にし、人間界に流れ着いた龍鬼王の子を探す。 桃樹と出会った後は彼の指導者でもあり、従者でもある立場で、時に応じて立場を変え上下から桃樹に物言う存在。 人間時は濃い茶色の短い髪で身体はかなり大きく、筋肉質。 鬼化の時点でその姿は猿に近いが、額に角が生えており、サイズが人の時と差が余り無い。 獣化後も外見は大きく違わないが、サイズが数倍に大きくなる。 言葉数は少ないが、意外と気さくな性格で頼れる兄貴分。 ロチャ=ボニィ・通称ロチャ 狼鬼の青年。22歳。 鬼の世界でも特に辺境の奥地からやってきた若き戦士。 名前が独特なのはその地域の特色らしい。 一旗上げるため都会に出てきたが、大国は戦争の真っ最中。 その中で旧体制を追放し鬼の新時代を築こうとする革命軍に共鳴し戦争に参加する。 しかし、革命軍のやり方がただの殺戮でしかないことから、戦争に嫌気がさし、革命軍を抜けて終われる身に。 同じ終われる立場の桃樹達とは偶然出会った後、意気投合し行動を共にする。 人間のときは黒髪で肩まで伸びたやや長めで、身体はそこそこがっちりしているが、男性陣の中では細身の方。 鬼化時は黒い毛の狼獣人。 所謂狼男のイメージそのものだが、やはり額から角は生えている。 獣化後は黒く大きな狼。 性格は軽く、移り気な傾向もあるため一見軽薄に見えるが、狼鬼一族の特色からか、仲間思い。 羽衣姫(ウイヒメ)・通称ウイ 鳳鬼の少女。16歳。 鳳鬼の国の王の一人娘。 戦争と言う鬼界の一大事に、戦いへの干渉を嫌い傍観を決めていた父に反発し、平和を得るために戦争に参加。 旧龍鬼の国の連合の残党に加わり、暴走する現政権(旧革命軍)に対してのレジスタンス活動に参加。 しかし、抵抗むなしくグループは粛清されてしまい、彼女も残党として追われていたところを桃樹達と出会う。 平和を求めるために戦う、その目的の一致から、行動を共にするように。 人間のときはポニーテール的に長い髪を束ねており、髪色は明るい赤茶色。 鬼化時は赤い羽毛を持つ鳥人。 手は鳥よりも獣と人の中間のような、所謂獣人の物に近い。 獣化後は巨大な鳳凰の姿。 性格は明るく前向きだが、猪突猛進で周りが見えないことも少なくない。 ■モモの関係者 龍鬼王 桃樹の本当の父。故人。 平和と秩序を重んじるが、必要有れば戦いも止むを得ないという考えの持ち主。 厳格な人物であり、切れ者として諸国から恐れられていた。 革命戦争の中で革命軍の襲撃を受け絶命。 その直前に息子、桃樹を人間界へ脱出させ未来を託す。 老夫婦 人間界に住む桃樹の育ての親。共に70歳前後。 人間界に流れ着いた桃樹を拾い、育てた。 ■ウイの関係者 鳳鬼王 羽衣姫の父。46歳。 若き頃は幾多の戦に参戦し、絶体絶命の状況下でも生き残り戦果を上げた事から不死王と呼ばれる。 そしてその経緯とは一転し27歳の時の中立宣言以降、革命戦争での無干渉ぶりから、一部で不動王とも呼ばれている。 龍鬼王とは友人だったが、彼の協力要請を拒否した経緯から旧政権派との関係も良くないため、国家は孤立しつつある。 こんな感じです。思いつき次第加筆していくかもしれません。 ■ステータス対比 何となくキャラごとの能力差を表してみました。 それぞれ、一般的な鬼(ザコレベル)を5とした時の比較です。 ■攻撃力:人/鬼/獣 モモ:6/13.5/40 ホムラ:8/15/27.5 ロチャ:7/12/23 ウイ:4/11/28 人間時は単純に年齢&性別でパワーバランスを妥当に考えました。 多少の差が有る程度で、大きな差は出ていません。 鬼のときはその差がより縮まっています。 そしてこの時点でロチャはモモに負けています。 獣の状態だと、一気にキャラごとに差が出てきます。 特にモモは龍&主人公属性として異常なレベルアップをします。 雑魚8体分です。 同じようにウイも大幅レベルアップ。 一方のロチャは確実に見劣りします。 この辺りは、他の3人が王族であり、ロチャがそうでないことに関係しています。 ■防御力:人/鬼/獣 モモ:5/14/33.5 ホムラ:9/17/30 ロチャ:6/14/22 ウイ:3/9.5/18.5 攻撃力同様、人間時は標準的な強さで。 鬼の姿でも、余り差は有りません。 基本的には鬼の姿の時は攻撃よりも防御の方が勝っています。 獣状態になるとこれが逆転し、攻撃優先と変化します。 特にウイの防御力の低さはかなりのもので、鬼状態のホムラと殆ど変わりなし。 一方そのホムラは唯一獣化後も防御の高いキャラ。 守備に安定しています。 ■簡易年表 28年前:ホムラ、大猿鬼国の第一王子として生まれる。 25年前:後の革命の発端となる暴動が初めて起きる。 22年前:ロチャ、辺境の地にある狼鬼の集落で後に8人兄弟となる大家族の次男として生まれる。 20年前:革命戦争本格化。十数年にわたる混乱の始まり。 19年前:戦禍の拡大と自国防衛を考えた鳳鬼王が(非公式な形ながらも)中立=傍観を決めることを宣言する。 18年前:革命軍、当面の目標を穏健派旧体制大国の1つ、龍鬼国打倒に定める。 17年前:モモ、龍鬼国の第一王子として生まれる。 16年前:ウイ、鳳鬼国の第一王女として生まれる。 16年前:革命軍の龍鬼国への進行が激化。龍鬼国は協力関係にあった他国に救援を打診。 15年前:大猿鬼国を初めとする、龍鬼国の事実上の支配国が多数救援を行うが、革命軍の勢い止まらず。 15年前:モモ(2歳)、最後を悟った父、龍鬼王によって人間界に脱出。老夫婦に拾われる。 15年前:龍鬼王が戦火の中で命を落とし、龍鬼国が事実上の敗北。 14年前:指導者を失った龍鬼国同盟は迷走し、空中分解。 14年前:龍鬼王没後の龍鬼国同盟の事実上の指導者でありホムラ(14歳)の父である大猿鬼王も絶命。 13年前:ホムラ(15歳)、亡き父の後を告ぎ大猿鬼王となる。 13年前:革命軍の龍鬼国同盟の残党狩り本格化、及び周辺の中小旧体制国に対しての全面的な宣戦布告。 13年前:宣戦布告により旧体制国家間の連携が回復。龍鬼国同盟再結束し、新諸国連合軍結成。対立激化。 10年前:ホムラ(18歳)率いる大猿鬼国軍が壊滅。本人は存命し潜伏生活が始まる。 10年前:ロチャ(12歳)、家の生計を立てるために職を求め近隣の大国を巡り始める。 8年前:ホムラ(20歳)、人間界に逃れると共に、龍王鬼の息子を探し始める。 7年前:ロチャ(15歳)、革命軍に参加。 6年前:ホムラ(22歳)、龍鬼王の息子、モモを発見。以降陰ながら見守るように。 5年前:革命軍が新諸国連合軍を圧倒。革命軍の勝利によって20年に及んだ戦争が終結。 4年前:革命軍による新政権樹立。 3年前:新政権の横暴が表面化。旧政権派に対しての執拗な迫害に各地で反乱がおきる。 2年前:ロチャ(20歳)、革命軍より離反し逃亡生活へと突入。 1年前:ウイ(15歳)、新政権に対してのレジスタンス活動に参加。 ・・・そして物語はモモへと繋がっていく。